上海の雑誌
『上海電視』
記事の内容
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1月11日以前
準備期間の責任者であった特別番組センター・プロデューサーが言うには、smapのマネジメント会社のプロフェッショナル度と細やかさが、たいへん印象深かったらしい。
「ほぼ完璧なまでに細かく要求してくる」のだそうだ。
smapが上海に持ってきた衣装は、黒と白の2種類。
一方、中国の観衆に向けて新年の挨拶をするときのチャイナ服は、
番組ディレクター班が専門業者に依頼して作らせたものだったらしい。
「普通の芸能プロダクションは、肩幅・胸囲・袖丈くらいしか知らせてきませんが、
彼らは上腕や下腕の寸法まで知らせてきました。だから、出来上がった衣装は体にぴったりでした」。
しかし、チャイナ服のそれぞれの色については、smap側は何も要求しなかった。
番組ディレクター班によって、すべて決められたのである。
1月11日お昼
(昼食はパスタとサラダ)
収録会場である国際スポーツセンターに入る前、
smapはオークラガーデンホテル上海(花園飯店)で昼食をとった。
5人とも98元のセットメニュー(スパゲッティ、サラダ、ドリンク)であった。
特別番組センターのディレクターさんはsmapの接待係を担当していた。
彼女の情報によれば、smapの事務所は24階のワンフロアすべてを貸し切ったという。
それは、同じ大きさの同じ方向を向いた部屋を5部屋抑えるためと、
安全面を考慮してのことだという。
オークラホテル側もsmapの宿泊のために、特別に2名の日本人スタッフを配置したそうである。
1月11日 午後
(最新の7人乗りフォードで)
smapが収録会場に入る前に、飯島氏は一足先に会場入りしていた。
飯島氏が乗っていたマイバッハとsmapが乗っていた白のフォードは、
事前に上海で番組ディレクターチームが星客特汽車(高級外車専門のディーラー)を通して、
特別に手配したものだそうだ。
中でもSMAPが乗っていたフォードのバンは新車で、
今回のために、前々日にナンバープレートが交付されたばかりであったのである。
(5人で1匹の上海蟹を食べる?)
今回、木村拓哉を除いた他のメンバーは初めての上海であった。
上海で一番食べたいものは? という質問に
smapは「どうせ食べるなら、一番美味しいものーー上海蟹が食べたい」と答えた。
司会者が「同じ重さの蟹を5個探すなんて難しいですよ」とからかうと、
香取慎吾は「じゃあ5人でお金を出し合って1杯買って、一口ずつみんなで食べる」と案を出した。
司会者は大笑いし、「いいよ、やはり私が奢ってあげるよ」と言った。
木村拓哉は、「前回上海に来たとき、大きくはない家庭料理のレストランに行きとても美味しかったので、印象に残ってます」と付け加えた。
(木村が一番いたずら好き)
記者会見後、smapは貴賓室にて本誌とテレビ局の取材を受けた。
稲垣吾郎が局の番組名のプレートの付いたマイクを持っていたとき、
木村拓哉がそのプレートが曲がっているのを見つけると、すぐさま皆の方へと向きを変えさせた。
が、しばらくすると又、吾郎のマイクが曲がる。木村は吾郎のマイクを取り上げ、代わりに持ってあげていた。
吾郎のマイクを持ってあげている間、木村はマイクの先を吾郎の鼻にくっつけて遊んでいた。
何度かやられた後、吾郎は、通訳を通して、
「いつもこうなんですよ! マイクで人の鼻を押したがるんです」と訴えた。
思い通りになって、木村は満足して、やっといたずらをやめたのであった。
(マネージャーとの関係は兄弟のよう)
smap一行は全部で19人、うちメンバー5人と個別マネの5人で占めて10人。
5人の個別マネージャーはスーツ姿で、それぞれの担当メンバーのために仕事をする。
荷物をもったり水を渡したり、微に入り細にわたる。
個別マネージャーは男性であるが、細かいところまで行き届いているようだ。
貴賓室の床で何か書き物をするときは、箱から新聞紙の束を取り出して床に敷くとか。
マネージャーとメンバーはとても仲がいいそうだ。
あるスタッフの情報によれば、マネージャーがたまに態度が良くなかったりすると、怒ったりはせずに、直接マネージャーの頭を軽く叩いたりして、まるで兄弟のような感じなのだそう。
それから、もしパーティ等に招かれると、たいていマネージャーを帯同する。
しかしパーティの最中、smapはいつもマネジャーに酒を飲ませて、いたずらするのだそうだ。
1月11日 夜
(ファンからの花を胸に挿して)
収録時SMAPは『夜空ノムコウ』と『SHAKE』を白のジャケットで歌った。
SMAPがこの衣装に着替えた時、スタイリストは、白いジャケットだけでは物足りなく感じたそうだ。
そのとき貴賓室にファンから送られた花束があって、スタイリストが5つ花を選び、5人の胸元を飾った。
1月12日 お昼
(ワンタン、春巻、葱油に夢中)
翌日午前10時、SMAPは上海テレビビルのニュースセンターとネットニュースを訪問した。
顧晏爾によれば、「40分後に彼らは車で虹橋空港に向かいました。VIP ルームに入ったのは11時過ぎくらいですかね」。
このとき、メンバーは空腹を訴えた。
「飛行機は1時ちょっと過ぎの便ですから、もしいいホテルにいくとしたら、往復で40分くらいかかる。時間はギリギリでした」
ディレクターチームのスタッフは急いで付近を探しまわり、まずまずの外観のホテルを見つけた。上に上がってみると個室があり、新しくて綺麗であった。すぐに木村と中居が到着し、続いて他の3人も別の車で到着した。
スタッフがワンタン、春巻、葱油餅、肉そば等の点心と家庭料理を注文した。
SMAPは「おいしい、すごくおいしい!」と大絶賛していた。
SMAPは麺類が好物らしく、春巻きはカラシ付きのほうがいいそうである。
1月12日午後
(上海を去る)
食事の後、SMAPは定刻通りに空港を飛び立った。
VIPルームから飛行機まで搭乗用のボーディングブリッジはなかったが、飯島氏はそんなに距離はないのを見ると、全員に飛行機まで歩くよう準備させた。
別れ際、再度東方衛視のスタッフたちの協力に対し、感謝を述べた。
SMAPもメンバー全員立って深々とお辞儀をしてくれて、とても礼儀正しかった。
預けたスーツケース以外の、メンバーは搭乗する時も自分で荷物を持っていく。
スーパースターの尊大な態度は全くなかったそうだ。
搭乗手続きをしたスタッフは思い出してこういった。
「彼らのパスポートの写真はとてもかわいらしくて、署名の字もきちんとしてましたよ」
吾郎「去年(2010年)の上海万博の時は最終的には来れなかったんですが。今日飛行機を降りてホテルからここに着いて、来る途中も美しい建築物が見れました。今回は更にもっと上海を理解できる機会になればいいなと思っています」
Q.「今回上海のお正月特番でトリを務められますがお気持ちは如何ですか」
吾郎「既にデビューして20年以上経つのですが、日本の紅白に何度参加しても、毎回とても緊張します。今回の上海特番では更に緊張してると思います。皆さん応援よろしくお願いします!」